電気・電子工学専攻 小川広太郎さんが応用物理学会論文賞(論文奨励賞)を受賞
2026/03/31
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2026年3月15日、電気・電子工学専攻 博士後期課程2年の小川広太郎さん(固体物性研究室・尾沼猛儀教授)が第47回応用物理学会論文賞(応用物理学会論文奨励賞)を受賞しました。
この賞は、応用物理学の進歩向上に貢献することが期待される若手研究者を対象に、2023年および2024年に『Japanese Journal of Applied Physics』、または『Applied Physics Express』に発表された論文の主たる著者に対して贈られるもので、2025年度で47回目を迎える由緒ある賞です。
受賞論文:
Kotaro Ogawa, Toshiki Mitomi, Hideki Yajima, Wataru Kosaka, Hiroya Kusaka, Go Kobayashi, Tomohiro Yamaguchi, Tohru Honda, Kentaro Kaneko, Shizuo Fujita, Izumi Serizawa, and Takeyoshi Onuma,
"Rocksalt-structured MgZnO-based UV-C lamp emitting in 190-220 nm spectral range using 146 nm line of Kr2* generated by dielectric barrier discharge", Appl. Phys. Express 17 (2024) 121001.
今回の受賞にあたり、以下の講評が寄せられています。
審査講評
本論文は、石英基板上に岩塩構造MgZnO多結晶をミストCVD法で作製し、190-220 nmで発光するUV-Cランプを開発した研究です。従来、MgO基板上の単結晶MgZnOで目指されてきた高効率な深紫外発光を、石英基板上での多結晶で実現できると着想し、実現した点が独創的です。
本論文は、PN接合を用いずに多結晶で発光を実現している点、また、工夫により外部量子効率の定量化を行っている点で学術的価値が高いです。
さらに、現在、低圧水銀灯に依存している波長200 nm以下の発光を半導体ベースのデバイスで置き換えることは水銀の撤廃につながり、今後の産業応用が期待できます。以上により、本論文は応用物理学会論文奨励賞にふさわしいと評価されました。
受賞コメント
この度は、応用物理学会論文奨励賞という栄誉ある賞を賜り、誠に光栄に存じます。
本研究の遂行にあたり、多大なるご指導とご助言を賜りました尾沼教授をはじめ、共著者の先生方ならびに共同研究者の皆様に、心より感謝申し上げます。
今後も応用物理学の発展に貢献できるよう、一層精進してまいります。

