建築学専攻 川口弘誠さんがトウキョウ建築コレクションにてグランプリを受賞

2026/03/23

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2026年3月7日、代官山ヒルサイドテラスにて「トウキョウ建築コレクション」の全国修士設計展の公開審査会が行われ、建築学専攻修士2年の川口弘誠さん(樫原研究室・樫原徹教授)がグランプリを受賞しました。

「東京建築コレクション」は、建築を学ぶ大学院生の修士設計・修士論文を全国から集め、展示と公開講評を行う全国規模の企画で、今回で20回目を迎えます。
設計展には全国から94作品の応募があり、2月下旬に上位11名のファイナリストが発表され、川口さんもその一人に選出されていました。

研究作品テーマ:渋谷ステップウェル

川口さんの研究は、都市において雨水や地下水といった厄介者として設備に押し込められてきた水を、システムごと可視化し、居場所へと転換する構想です。
渋谷駅東口地下には約4,000㎥の雨水貯留槽が存在しますが、その巨大なインフラは人の身体感覚から切り離されています。一方、かつてインドに造られたステップウェル(階段井戸)は、貯水機能を担いながら、人が階段を通じて水へ降り、滞在し、祈る公共空間でもありました。
本研究ではまず、ステップウェルにおいて空間構造と行為がどのように結びつくのかを分析しました。次にその原理を、渋谷の既存雨水貯留槽の再編に応用し、貯留槽を斜めに貫く大階段を挿入することで、水を触れられる距離へと引き戻しています。

受賞コメント
このたびはグランプリという大変光栄な評価をいただき、心より感謝申し上げます。多くの方に作品を見ていただき、このような評価をいただけたことに驚きと喜びを感じています。
多くのフィードバックや議論を通して、自らつくり上げた作品から、これまでにない多くの学びを得ることができました。
今回の経験を今後の設計に活かし、よりよい空間づくりにつなげていきたいと思います。

樫原研究室